日本市場の縮小やグローバル化に伴い、海外とのM&Aを検討する企業が増えています。以前から海外への進出や工場の設立はよく行われてきましたが海外M&Aはそれらとは少し異なり、知っておくだけでもこれからの時代を生き抜く武器となるでしょう。ここでは海外M&Aの基礎や、そのメリット・デメリットについてお伝えしていきます。

海外M&Aとは

クロスボーダーM&Aとも呼ばれる海外M&Aは、海外企業と日本企業の海を超えたM&Aです。大きく分けて

国内企業が買い手となり海外企業を買収する「IN-OUT」
海外企業が買い手となり国内企業を買収する「OUT-IN」

の2つのパターンがありますが、現在は「IN-OUT」のほうが活発に行われており、規模は小規模なものから1兆円ほどの大規模案件までさまざま。国内の主要232社にアンケートを行ったところ、実に9割が海外M&Aに興味を持っているという結果となりました。現在は年間で500件ほどですが、これからさらに増加することは確実です。希望する国や地域に挙げられるのは、アメリカや東南アジアですが、中国やインドにも熱視線が注がれています。

海外M&Aといえば

大きな成功例といえば1991年、イトーヨーカ堂のセブンイレブン買収でしょう。さらに2017年にはテキサス州の中堅コンビニであるスノコを買収。国内で飽和状態となっているコンビニ事業を、日本でのノウハウを武器に成長の余地のあるアメリカで展開しはじめました。また、「ソフトバンク」の連結純利益がついに1兆円を突破したのは海外M&Aが成功したことによる賜物といわれています。初期の頃のコムデックスは失敗に終わっていますが、その後も果敢にチャレンジを続け、アメリカのスプリント・ブライトスター、フィンランドのスーパセル、イギリスのアームなどを買収。アームは携帯電話に強い半導体設計の大手企業であり、買収額は3兆2,541億円に上ります!これによりソフトバンクは新部門を立ち上げ活躍の場を広げていますが、短期間にこれほどの大型M&Aを繰り返すのはあまり例がありません。

M&Aである必要性

企業の海外進出と、海外M&Aの大きな違いは、買収する企業の販路や技術・ノウハウ・情報なども全て手に入り、地域の特性を知り尽くしている点が挙げられます。これらを一から構築するには莫大な時間やお金がかかるため、非効率的。リスクを低減し、早く事業を軌道に乗せたいならM&Aが最適です。

中小企業のM&Aについてより詳しく知りたいならM&Aの説明書をご覧ください。
M&Aのメリット・デメリットや活用方法をご紹介しております。