海外M&Aのメリット・デメリット

大手企業から中小企業までM&Aを希望するメリットはなんでしょうか?

① 規模やシェアの拡大

海外の企業を買収することで現地でのシェアを獲得するだけでなく、日本国内の規模やシェアを拡大することにもつながります。

② 多角化や異業種へチャレンジが容易

新しい事業に参入するにはリスクやコスト、時間の負担が大きくのしかかります。ですが、すでに上手くいっている企業を買収することで、簡単に活動の範囲を広げることができるようになります。

③ 地域の習慣で失敗しない

日本国内でも地域差があり、進出する際には綿密にリサーチする必要がありますが、習慣や宗教、好みや思考など海外ならその差はなおさら大きなものとなります。海外進出で失敗するのはこのポイントを上手く掴めないことともいわれるほど。現地の企業のノウハウを活用することで上手くクリアすることができるでしょう。

④ 短期間で大きな成果を出せる

年々、新しい技術が開発され、それに伴い求められるサービスや事業も刻々と変化する時代です。スピード感を持って取り組まないと、あっという間に時代に合わなくなってしまったり、ほかの企業がイニシアチブをとったりしてしまいます。現在はスピードも重要な成功ポイントなので、一から立ち上げるのではなく、すでにあるものを買収して活用するM&Aが合っているといえるでしょう。

⑤ 海外で必要とされている技術を届けることができる

日本ではそれほど必要とされていない技術も、地域によっては喉から手が出るほど必要な場合もありますね。進出するノウハウがない場合は、専門家にマッチングしてもらいM&Aで海外に販路を拓くということも可能です。

海外M&Aにはメリットだけでなく、知っておくべきデメリットも存在します。

① 人件費が上がる

給料の水準など買い手側企業の従業員に対する待遇が良いケースが多く、売り手側企業の従業員の待遇も向上される可能性があります。その結果、会社全体の人件費が上がってしまう可能性にも留意しておきましょう。また、売り手側企業は買い手側企業と社風が違い、仕事のパフォーマンスレベルも差があることがあり、当初の計画と違う動きをしてしまうことも稀ではありません。

② 社員のモチベーションが上がらない

突然に経営者や労働環境、労働条件等が変わることもあり、売り手側企業の社員は買い手側企業の社員との間で軋轢が生じる場合もあるでしょう。気をつけていても、ちょっとしたことで険悪な雰囲気になってしまうことも報告されています。M&A先として人気のマレーシアは多民族国家ですが、民族によって敬称が異なりこれを間違えると仲間と認めてもらえず溝が埋まらないなんてことも。海外M&Aをするなら細部にまで気を配る必要があるでしょう。

海外M&Aは買い手側にも売り手側にもたくさんのメリットがある反面、デメリットもあることを忘れてはなりません。海外M&Aを成功させるためにも、管理体制も含めて事前準備をしっかりと行うことが求められます。海外M&Aのデメリットの一面も良く知り、専門家も交えて慎重に検討し、認識しておくことも、成功への第一歩といえるでしょう。